Konica_AUTOREFLEX_T3

全部標準レンズじゃん!

XZ130991_S
 OLYMPUS XZ-2, F1.8, 1/30, ISO800, RAW
 SILKYPIX 7


 私が所有する使用可能なコニカマウントII型(通名"ARマウント")のレンズはこの3本のみです。

 手前から、

 KONICA HEXANON AR 57mm F1.2
 KONICA HEXANON AR 57mm F1.4
 KONICA HEXANON AR 52mm F1.8

 いずれも前期のフォーカスリングが金属製のもので、F1.8のレンズのみ指標リングがシルバーです。
 しかし...私の"標準レンズ好き"は結構知られている所ですが、本当に標準レンズしか所有していないなと実感...

 これらのレンズは全てダブルガウス型の派生で、いずれも前群の2枚目と3枚目に空気レンズの考え方を取り入れています。
 この手のレンズはPlanar型とか、Xenon型とか、はたまたULtron型とか色々と言われている様ですが、これらも今では線引きが難しくなってきていますので"変形ダブルガウス型"としておきます(苦笑)

 F1.8のレンズの前群を大きくして多くの光を取り込み、後ろの凸レンズを厚くして補正を図ったのがF1.4で、更に前群を大きくし、後群の凸レンズを2枚にした上で、トリウムガラスを使用(※前期型のみ)してパワーを補正したのがF1.2になります。
 これらのレンズ構成を見ていくと、F1.4がやや神経質な特性を持つのも理解出来ます。
 販売価格という縛り上、どうしても性能のみを追求する訳にもいかなかったのかもしれません。


 以下は私の感じた事で、あなたが必ずしも同じ様に思うかはわかりませんが参考程度で。

 スナップ撮影に向くのはF1.8のレンズで、階調の再現性が良い事から絞り込んでも立体感が得られ、深い被写界深度で使うにはもってこいの万能型。
 如何なるシチュエーションでも安心して使えるレンズです。

 F1.4のレンズは撮影者に挑戦的で、考えながら撮る事を要求してくれる"鍛えてくれるレンズ"です。
 ツボに嵌ると凄いのですが、どう撮ればツボなのか気難しさがあります。

 そして深い階調と柔らかい特性でありながら、フォーカスの芯がちゃんと出るF1.2のレンズは、ポートレートやブツ撮りに向いている気がするのです。

 そもそも...この時代のレンズというものは、F2.8以上はあくまで非常用であって、積極的に使う事を想定しておりません。
 やはり狙いは常用領域...大体F4~F8辺りをターゲットに設計していたと思います。
 開放で撮れなんて事を言うカメラマンは居ませんでしたから。
 よく若干絞り気味で撮れと教わったものです。

 一方で今のレンズは開放撮影のウケが良い為、開放の特性を重視して絞り込むと面白味に欠ける傾向にあります。
 時代と共に顧客のニーズも変化するのですね。

 開放で撮るのもよし、絞って撮るのもよし。
 アマチュアなのですから、そこは自由で良いでしょう。

 大事なのは、撮影者の引き出しの量だと思います。
 私が言うのもなんですが、良い写真はレンズの量じゃなく引き出しの量で決まると思うのです(苦笑)


 【お詫びと訂正】
 全部標準レンズじゃん!と書きましたが、香川県でジャンクカメラを買い過ぎて修理と試写が追い付いていない方から、カビだらけの"HEXANON AR 135mm F3.5"を物々交換で頂いていた事をすーっかり忘れておりました。
 従ってここで取り上げているレンズは、"使用可能なコニカマウントII型レンズ"の事でした。
 この場を借りて深くお詫びと訂正を致します。

T3あれこれ

XZ120982_S
 OLYMPUS XZ-2, F2.5, 1/30, ISO800, RAW
 SILKYPIX 7


 Konica製一眼レフの"セカンドシーズン"を代表する"AUTOREFLEX T3"です...
 このカメラは前期型(1973年4月)と後期型(1974年9月)に分かれますが、どちらを好むかは個人の感性じゃないかなぁ...

 私は前期型が好きですね...
 写真では前期型オプションのアクセサリーシューを装着しています...でも、これ無い方が数段格好いいです。
 私、スピードライトを使う事が先ず無いので、着ける必要がありません...が、紛失するのが怖くてつけたまんまです...(苦笑)

 色はシルバーが好き...
 皆さんもそうだと思いますが私も皆さん同様、狙撃兵に狙われるのを回避する為に、日々出来るだけ黒いカメラを持つように心がけているのです。
 でもT3だけは銀色を持ちたいと思いました。
 というのも、この時期(厳密にはFTAから)にKonicaはロゴを変更して、ゴシック調なボールド(太字)になっていて、これが黒いボディだとやたらと目立つんです。

 ただそれだけなんですけどね(笑)

 でも、クローム鍍金も綺麗で上質だからシルバーいいですよ...

 T3は巻き上げの滑らかさ、シャッターボタンの感触、一連の作動が流れる様に連なるシャッター音...実に良い感じに改良されています。
 特にAUTOREXではシャッターを押す為に必要なストロークが約8mmもあったのがT3だと約2mmに、押す力も約800gから約300gにまで改善されています...機械式なままで...技術者の心意気を感じます。


 シャッター速度優先自動露出機の道を歩んだKonica製一眼レフ"セカンドシーズン"は、決して順風満帆では無かった様に思えます。
 それでも当時、シャッター速度優先式自動露出機だと直接的なライバルはCanon EF(1973年11月発売)辺りで、大きさや性能はどっこいどっこい。
 T3はセルフタイマーに安全ロックが付いているので、ここを指掛かりにしてカメラをホールドできる点は便利ですが、Canon F-1やEF、FTbとかと併用すると、こちらはロックが無くセルフ動くから大混乱します(笑)

 Canon EFに分があったのは低速側ですね。
 とはいえ、通常の撮影にそれほどの差は無かったし、EFの低速側は別電池が必要でしたから、これも選ぶとすれば好みでしょう。

 ところが数年後にはCanon AE-1で大きく水を開けられて、Konicaは方向を小型軽量で安価なファミリーユースに切り替え、これを名案だと思ったかは知りませんが"愛情コニカ"と大々的に宣伝を行い、安物メーカー的なイメージを背負う事になって行きます...

 下を見ても既にPETRIの姿も無く...

 そんなKonicaのターニングポイントがT3...ひとつの頂点だった様に思います。
プロフィール

Makoto Shinra

ギャラリー
  • 久しぶりに撮りに出る
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  • 大阪、阪南市箱作界隈 1.
  • Konica 1型 米国陸軍信号兵団仕様を手に入れました
  • LX400とJX400全滅だった
  • 大阪、和泉市府中町界隈 6.
  • 前略、隙間から 8.
  • Hexar用レンズキャップ
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